森 洋史 Hiroshi Mori

Works

Statement

日本の古典美や表現技法と現代的表現の融合について、模索している。 日本文化は、起源的にも渡来文化である。 しかし、海というフィルターを通して、日本に着くと、大陸の精神や体質などは、巧妙に濾過され、日本独自のものに形成される。 そういう意味で、琳派や伊藤若沖などの日本画を研究してきた、と同時に現代社会の不安や希望に渦巻く未来と自らの様々な経験を通して、その融合を日々模索 してきた。

例えば、伊藤若冲作の「群鶏図」。鶏達に対して、擬人的な感覚を持つ事がある。 自然界に生きる動植物の世界は、人間界の縮図なのか・人間界が彼らの縮図なのかと、曖昧に感じる。 菱田春草の「落葉」。自然の摂理を見事に語り、とても、風景画として描いたとは思えない巧妙な狙いを感じる。

また、彼らの絵画の良さとして挙げられるのが、「間」の美しさや、平面性、装飾性の魅力などである事は、周知の事実であるが、その完成された美や魅力 を、ただ利用するのではなく、そこから自分の表現スタイルや、ストーリーとして確立出来ないか、制作を通して探求している。

日本の古典美では、金箔が使用されているものがあるが、宗教的で神懸かり的なものや、高位の身分の人間への調度品など、最高の品質のものを創る際に必要 とし、箔を使用する目的が明確であり、材料に対する考え方が合理的であると考える。私の手法の特徴は、完全美と不完全美の融合である。ウレタン樹脂などの現代的な材料を駆使し、日本の古典美を引用しながら、平面的で叙情的な作品世界を 模索し、完全美を追い求める。材料については、自動車の塗装技術からヒントを得たもので、一見、箔を張ったような効果が得られると同時に、空気や光に強 い、堅牢な画肌を構築する技法の確立を目指してきた。 一方で、陶器の侘・寂にも似た不完全美。同じ質として2度と生み出されることはない。

日本の美術、絵画は、西欧的なものに対して、より平面的で装飾的であり、純粋美術の中でも、より叙情的で様式的であると考える。 絵画は、2Dの時空世界である。この2Dの世界の中で、いかに3Dの時空世界を表現する事が、私の絵画の主題であるが、その上に、琳派や若冲、春草のよう な古典的な装飾的な画面と、現代の絵本やアニメのような可愛らしさの融合の模索がある。

Personal History

1977 東京都生まれ

Education
2013年 東京藝術大学大学院修士課程美術研究科修了
2000年 東海大学教養学部芸術学科美術学課程卒業

Solo Exhibition
2013年 移城浮光 (Art Experience Gallery、香港 )
2011年 森洋史個展 (Shonandai MY Gallery、東京 )
2010年 森洋史個展 (木之庄企畫、東京 )

Group Exhibition
2013年 シブヤスタイル vol.7(西武渋谷店 B館 8階 美術画廊・オルタナティブスペース、東京 )
2013年 現代アート展Ⅲ -新しい世代の作家達-(阿久津画廊、群馬 )
2013年 INTRO -コレクター山本冬彦が選ぶ 若手作家展- (The Artcomplex Center of Tokyo、東京 )
2013年 ポートレートジャム:ヒューマンズ・ウィーアー (アキバタマビ 21、東京)
2013年 第18回三菱商事アート・ゲート・プログラム (三菱商事ビル、東京 )
2013年 第61回東京藝術大学卒業・修了作品展 (東京藝術大学、東京 )
2013年 I氏・W氏コレクション展 (阿久津画廊、群馬 )
2012年 雙彩虹 – 森洋史・李碧慧聯展 (Art Experience Gallery、香港)
2012年 現代アート展Ⅱ -新しい表現の作家達- (阿久津画廊、群馬 )
2012年 第17回三菱商事アート・ゲート・プログラム (三菱商事ビル、東京)
2012年 タグボートアワード受賞者グループ展 (AKI Gallery、台北 )
2012年 第7回タグボートアワード (世田谷ものづくり学校 IID Gallery 、東京)
2012年 Gallery Tsubaki -SPRING FAIR- (ギャラリー椿 、東京 )
2012年 I氏・W氏コレクション展 (阿久津画廊、群馬 )
2011年 SHORT+SHORT (東京藝術大学、東京 )
2011年 シェル美術賞展 2011 (代官山ヒルサイドフォーラム、東京)
2011年 奏でる鼎展 (ギャラリーしらみず美術、東京 )
2011年 第4回アーティクル賞 (ターナーギャラリー、東京 )
2011年 朝日新聞厚生文化事業団主催「Next Art 展」 ( 朝日新聞東京本社、松屋銀座、東京)
2011年 Resonance Effect – 共鳴効果 – (木之庄企畫、東京 )
2010年 GEISAI TAIWAN#2 (台湾台北市華山創意文化園區、台北 )
2010年 シェル美術賞展 2010 (代官山ヒルサイドフォーラム、東京 )
2010年 WONDER SEEDS 2010 (トーキョーワンダーサイト渋谷、東京 )
2010年 Prologue VI (Gallery Art Point、東京)
2010年 第28回上野の森美術館大賞展 (上野の森美術館、東京 )
2009年 シェル美術賞展 2009 (代官山ヒルサイドフォーラム、東京 )

Awards
2012年 第27回ホルベインスカラシップ奨学生
2012年 第7回タグボートアワード 後藤繁雄審査員特別賞
2011年 YOUNG ART TAIPEI 2011 YOUNG ART AWARD Finalist
2010年 シェル美術賞2010 本江邦夫審査員奨励賞